B問題解説2008年度 総合獣医学 繁殖B問題 [1] 胎仔失位 P374~ 正解 a,b a. 母体は起立位で、前低後高とするのが良い・・・。とあります。 b. K池先生いわく、「水があるから空間が保たれるのであって、破水したら治しにくくなるでしょ」。 c. 必ずしも・・・ってワケではないけど、いくつかは「胎仔を推退し」って書いてあるけど。 d. いやいや、努責起こってるときに引っ張らなきゃ。 e. 「第一破水時」のイミがわからん。 オキシトシンは子宮無力症のときに打ちます。犬とか。 子宮弛緩ならイソクスプリン(非選択的β遮断)、リトドリン、クレンブテロール(β2遮断)を使う。まぁ、何の効果か書いてないので不適選択肢? こう見ると、a,cが正解なんじゃないの?動物種述べてないのもまずい気がするんですけど。 要 申請。 [2] 犬と猫 正解 c,e a. 季節繁殖ではないです。 P87 b. 一次卵母細胞で排卵します・・・が、二次極体放出は受精の時にするっていうひっかけ?でも広い意味では当たってるよね? P46 c. 排卵したら普通は短縮します。が。交尾刺激が1回だけだとLHサージが起こらない=排卵しないらしい。ということは、一回交尾しただけじゃ短縮しないんじゃない? P97 d. 偽妊娠はあります。2ヶ月くらい続くけど、乳腺の発達とかは無いらしいです。 e. 他にウサギ、フェレット、ミンク、スンクス、リャマとかも。 bも当たってる気がする。 要 申請。 [3] ホルモン 正解 3. 1. PMSG(妊馬血清性性腺刺激ホルモン)=eCG(馬絨毛性以下略) 馬でLH様作用。他ではFSH様作用、卵胞発育障害に使用。 2. LH(黄体形成ホルモン) 卵胞発育、排卵、黄体形成。 3. GnRH 過剰排卵に使う。パルス分泌だからダウンレギュレーション起こさないのかな? 特に記述無し。 4. hCG PMSGの霊長類版。尿中、血中(母仔ともに)、羊水にも出てくる。 5. PGF2α ジノプロスト(笑) PGは全て5員環を持つC20の不飽和脂肪酸。薬理のアラキドン酸カスケード確認。 [4] せいそうの温度 P9~ 正解 b,c a. 総鞘膜・・・??特に温度調節とか無いはず。 P11 b. あれ?絡み付いているのかどうかは不明。取り敢えず、後半はあってる。 P9 c. 肉様膜は、陰嚢上皮のすぐ内側にあるやつ。つまり、陰脳を形成してる膜です。これと挙筋が温度調節・・・てか、面積とか変えてる。 P9,10 d. 陰嚢の皮膚は薄いんで。汗腺は不明。 [5] 犬の膣スメア P89~ 正解は1. 角化上皮は発情前期にだんだん増えて、発情期にMaxになります。 妊娠期って、休止期と一緒? [6] せいえき性状 正解は3. P198にまんま書いてあります。 [7] プロゲステロン濃度 P261~ 正解はa,c EIAは酵素免疫測定法のこと。 どうもこれは機能黄体の存在を調べるものらしい。 牛では大体、全乳中で5ng/ml、脱脂乳中で1ng/ml、血漿中で3ng/ml以上で存在陽性。 機能黄体があるのは妊娠期と黄体遺残。 [8] 発情異常 P291~ 正解はa,c,d a. 持続性発情:○ 乳牛と馬に多い。牛では3日以上発情が続くときも。排卵障害の併発が多い。 b. 短発情:排卵はする。高泌乳牛に多いらしいです。 c. 無発情:○ 教科書的には「卵巣疾患に由来する」らしい。じゃあ疾患に由来しないものは何なんだ!? d. 無発情排卵:○ 特に記述なし。まぁでも、その通りでしょ。 [9] せいそう下降 正解はb,c K池先生が「せいそう下降しない動物もいるんだから、ちゃんと動物種書かなきゃだめじゃないか」と。 a. 反芻は胎齢3ヶ月、豚は出生前後、馬は出生後1週間まで、犬は出生後30日~長くて半年。猫は出生後20日、です。 P7 b. 教科書P7にまんま書いてあります。が、ここに菊池先生の言葉が入るわけですよ。 c. P454にまんま書いてあります。 d. 造精機能は温度により抑制。間質細胞は正常~増殖傾向らしい。つまり、アンドロジェンは現象はしません。ここにも菊池先生の言葉が入ります。せいそう下降しない動物のせいそう、潜在せいそうとは言わないんじゃないかと思うけど。 [10] 胎盤の形 P153 正解は2. 1. 上皮絨毛胎盤→馬、豚 2. 結合織絨毛胎盤→牛、羊、鹿・・・山羊は? 3. 内皮絨毛胎盤→犬、猫 4. 血絨毛迷路性胎盤→ウサギ、モルモット、ネズミ 5. 血絨毛絨毛性胎盤→ヒト、類人猿、マカカ属のサル |